tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と「福祉新聞」投稿記事(2)

前掲の「福祉新聞」7月1日号投稿記事(島根県の小川さん投稿)に呼応して賛同意見を投稿したところ、即採用され同紙の7月22日号に掲載されました。以下に全文を記します。


《投稿記事》福祉新聞 2013年7月22日号 

 「障害者」は「障碍者」に

    豊田徳治郎(78)兵庫県芦屋市

 
 7月1日号の投稿、島根県益田市の小川勉さんのご主張に賛成です。「障害者」を「障碍者」と表記することを提案します。

 「碍(がい)」の字には「さまたげる」のほかに「何かしたくても出来ない状態」という意味合いがあるようです。この字は常用漢字外なので今では読めない人も多いのですが、戦前は障碍物などと多用されていました。文部科学省は障碍当事者の希望が多ければ常用漢字への追加を検討する意向です。

 漢字圏の中国・台湾・韓国では「障碍人」「障碍者」として「碍」のみが使用され、「障害」や「障害者」と「害」の字を使っているのは日本のみとのことです。

 日本は障碍者権利条約を批准しようとしています。これは人権条約です。小川さんご指摘のように「害」の使用により人権侵害の疑いが生じるような事態は避けたほうが良いと思います。

 古来名は体を表すと言います。単に表記を変えただけで問題が解決するわけではありませんが、表記すらも改善できないようでは障碍者問題の解決は遠いとも言えるでしょう。(社会福祉法人評議員