tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

2018-01-01から1年間の記事一覧

「碍」と宝塚市

去る11月22日の文化審議会国語分科会における文科省の自治体による「障碍」表記の使用容認発表を承けて、宝塚家族会は中川智子市長あてに「障碍」表記の採用を要望しました。以下はその要望書です。 宝塚市は現在、「障がい」とする交ぜ書きを採用しています…

「碍」と新嘗祭の日

11月23日、新嘗祭の日の朝、電話の音で目が覚めました。N市長さんからの電話で、第一声は《新聞に「碍」の字の常用漢字入り先送りと出ていますよ》でした。私は反射的に《そんなはずはないですよ、そうであれば戦ってください》と申し上げ、朝日新聞の朝刊…

「碍」と主査打ち合わせ会での論点

佐藤先生がまとめられた8つの課題につき以下論点ごとに豊田の意見を述べます。 論点1 常用漢字表は「目安」なので、自治体や民間が(ウ冠の)「障害」以外の表記を利用できることを周知すべき。 豊田:本当に自治体が「障害」以外の表記、例えば「障碍」を使…

「碍」と第23回国語課題小委員会

11月9日に第23回国語課題小委員会が開催され、佐藤久夫先生が傍聴されました。これまでの主査打ち合わせ会等で出された論点5つに当日の追加分3つを加えると、今後の議論のポイントは以下の8点にまとめられるとのこと。 論点1 常用漢字表は「目安」なので、自…

「碍」の字を常用漢字に

先に、佐藤久夫先生にヒントを頂戴し、「障害」「障害者」表記の「障碍」「障碍者」への正常化に関し、「一概念一表記」という小論を書きましたが、これを基に、啓発用として、より平易に書き改め、COMHBO社の丹羽大輔氏に編集をお願いし、《「碍」の字を常…

「障害者」は「障碍者」・・・参考資料ー2

《参考資料―2》 「障碍」「障碍者」表記関連年表 〇○552年 欽明天皇13年 仏教伝来(別説538年)経典経由で「礙」「碍」 の 字が渡来した。「碍」は「礙」の略字で意味は同じ。 ₋ ――6世紀~18世紀の間1200年間は「障礙」「障碍」の熟語としての使用例多数あり…

「障害者」は「障碍者」・・・参考資料ー1

《参考資料―1》 兵庫県議会における「障碍」「障碍者」表記に関連した議事録 2009年7月16日 健康福祉常任委員会 質問者:日村豊彦委員 障害者の漢字の表記について、「害」という字は非常に悪いイメージで使われていることから、「碍」という字を当てるべき…

「障害者」は「障碍者」・・・(3)

ポリテイカルコレクトネスと心的障碍 「障碍」「障碍者」表記研究家 豊田 徳治郎 平成28年版障碍者白書の基本的統計によれば、日本の障碍者数は、身体障碍者393万7千人、知的障碍者74万1千人、精神障碍者392万4千人となっています。総計860万2千人となり1億2…

「障害者」は「障碍者」・・・(2)

「障害者」の表記について(後半之部) 「障碍」「障碍者」表記研究家 豊田 徳治郎 後半之部では、誤表記とされる「障害者」を正さず放置した場合は何が不都合なのか、また「障碍者」に訂正した場合のメリットについて述べると予告しましたが、その前に「障…

「障害者」は「障碍者」・・・(1)

⁂2017年に刊行した冊子《「障害者」は「障碍者」》を参考資料1-2を含め 5回に分けて掲載します。 「障碍」「障碍者」表記研究家 豊田 徳治郎 【はじめに】 従来の「障害者」という表記が不都合であることは、今や関係者の間では共通の認識となっていますが…

「碍」と参議院文教科学委員会決議

本案件は6月初旬の衆院本会議で承認されたあと、参院にまわり、文教科学委員会で審議され6月12日にスポーツ基本法の一部を改正する法律案に対する附帯決議として衆院決議と同趣旨の決議がなされました。 なお、本件は翌6月13日の参院本会議で承認され、晴れ…

「碍」と MY WIFE

国会で議決されたという速報、望外の吉報を持って妻の許に急ぎました。妻は同じ施設内にあるエデンの園診療所の病床に臥せっていました。消化器の不具合で重篤で明日をも知れぬ状態にあったのです。 長男が統合失調症を罹患してから23年、筆者が仕事を卒業し…

「碍」と国会(衆院文部科学委員会)

本年5月30日夕刻(18:28)一通のメールが舞い込みました。川内事務所の政策秘書A女史からのものでした。 メールの内容は《本日開催の文部科学委員会で「スポーツへの障害者の参加の更なる促進のため(障害)の(害)の表記について検討を求むるの件》の委…

「碍」と再び川内博史代議士

私のライフワークである「障害」「障害者」表記の「障碍」「障碍者」への正常化、具体的には「碍」の字の常用漢字への追加という課題は、8年前に内閣府で検討され、筆者も全力投球しましたが、解決を見たと思った瞬間、理不尽な理由でペンデイングとなり今日…

「碍」物語を再開します。

「はてなダイアリー」の愛用者でした。一昨年、80歳の大台を越え高齢になったことで芦屋から宝塚の老人ホーム、「エデンの園」へ転居しました。この転居に伴うメールアドレスの変更や、ライフワークの「碍」の字の常用漢字への追加問題が一服状態だったこと…