tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「碍」と産経新聞「正論」記事

産経新聞「正論」欄のレギュラー執筆者である加藤秀俊先生が2009年6月29日付同紙に(地方版「漢字審議会」のすすめ)と題する一文を投稿しておられることは先に紹介しました。その掲載前元原稿を入手しましたので「障碍」表記に関する部分のみ以下に転載しま…

「障碍」の表記と日本社会事業大学

日本社会事業大学の佐藤久夫教授(本年4月より特任教授)が「障碍」「障碍者」表記の良き理解者であり支持者であることは既に記したところです。佐藤先生は民主党政権下の内閣府「障がい者制度改革推進会議」(以下推進会議)の委員として活躍され、推進会議…

「障碍」表記の普及状況(5)

これまで個人の使用状況について書きましたので、次に諸団体による「障碍」表記の使用状況について記します。 【日本IBM】は「障碍者」「視覚障碍者」など「障碍」表記を公式に採用しています。以下プレスリリースの一部(インターネットは健常者だけでな…

「障碍」表記の普及状況(4)

引き続き著名な「障碍」表記の支持者について記します。 国文学者でエッセイストの【高島俊男】は講談社発行の雑誌「本」の記事「漢字雑談」に「改訂常用漢字表の愚」と題する小論を寄稿されていますが、その中の「障碍」表記に関する部分を以下に転載します…

「障碍」表記の普及状況(3)

第二次世界大戦後の「障碍」表記の使用状況・普及状況について書いてみます。日本の敗戦を決定づけたポッダム宣言の文中のobstacleが「障礙」と和訳されていることは先に書いたとおりです。「礙」は「碍」の元字で同義語です。これ以上の公文書はないでしょ…

「障碍」表記の普及状況(2)

「障碍」の表記問題に関連して、文科省は明治期より終戦前にかけて「障害」と「障碍」が混用され、むしろ「障害」の使用が多かったのではないかとしていますが果たしてそう簡単に片付けていいものでしょうか。その使用例として森鴎外が「障碍」を使用したの…

「障碍」表記の普及状況

日記の記述を怠っている間に政権交代がありました。民主党から自民党への交代です。鳩山内閣で法令などの「しょうがい」の表記をどうするかを検討することが閣議決定され、内閣府に新設された「障がい者制度改革推進本部」(以下推進本部)で検討中に菅内閣…