tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と古川康代議士

 佐賀県古川康知事がかねてより「障碍」の誤表記の正常化に精力的に取り組んでおられることは,すでに2010年2月27日付幣日記に記したところです。

 このたび古川知事は三期目の職を辞し、自民党公認でご出身の唐津を含む佐賀2区より衆院選に立候補され、見事にゼロ増五減の難関を突破されて国政への転進をはたされました。快挙を心よりお慶び申し上げます。

 「障害」の表記問題が2001年に東京都多摩市により指摘されてから12年が経過しました。その後、常用漢字の改訂作業や国会での「障碍」表記をめぐる複数回の質疑、さらには内閣府内の委員会での公式表記にかかわる議論を通じて問題点の周知が進みました。この間、古川知事の内閣府文科省など関係先への働きかけもありました。近時は「碍」の字の出現頻度も増え、「碍」を常用漢字に追加して「障碍」と表記したい人に選択肢を与えてはどうかとの意見もみられます。そろそろ「しょうがい」の法令等の公式表記をどうするかの結論を出してもよい時期ではないでしょうか。(現在は内閣府預かりの保留状態となっています)

 機は熟しつつあり、何かしかるべききっかけがあれば意外にスムースに進むのではないかとの予感もあります。先に書きましたオリンピック・パラリンピック対策として問題提起するのも、このきっかけになりうるのではないかと考えます。例えば古川代議士が国会で下村文科相と立ち話の機会でもあれば、雑談の話題として提案されるのも一案かとおもいます。下村文科相はオリンピック・パラリンピックも兼任です。これまでの経緯もあって文科省文化庁・国語科)側にて受け止められる覚悟はおありだと理解しています。

 古川代議士のこれからの国政でのご活躍に期待しています。