tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と日本障碍者スポーツ協会

久しぶりに朝日新聞が「障碍」の表記問題を採りあげました。2015年10月2日付朝刊社会面P33です。「Re:お答えします」の欄で《「障害者」と「障がい者」。紙面で二つの表記が混在していました。なぜでしょうか。》との読者の問いに答えた記事です。

その中に、《「日本障がい者スポーツ協会」は2014年3月、協会名の「害」を平仮名に変更しました。》とありました。おそらく2020年のオリンピック・パラリンピックを睨んでの事前準備かと推察します。

もしそうであれば、どうして「日本障碍者スポーツ協会」と変更されなかったのでしょうか。協会名の変更にあたっては、どのような検討・協議がなされたのか関心があります。

オリ・パラには漢字圏からも多くの来訪者が予想されます。通常、彼等は英語よりも漢字をより容易に理解しますが平仮名は不得手です。特に、交ぜ書きの「障がい」は障碍当事者間で不評です。日本語としても美しくはありません。漢字圏にはバリアーの意では「障碍」表記のみが存在し「障」と「害」を組み合わせた「障害」という熟語は日本固有のものです。

おそらくは「碍」の字が常用漢字外ということで避けられたのかと推量しますが、「しょうがい」の法令等の公式表記をどうするかは内閣府での検討事項となっています。馳浩文科相は「障害」「障害者」から「障碍」「障碍者」への表記の正常化を主張しておられます。貴協会におかれましては文科省(大臣室)とご相談されることをお勧めします。