tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と加藤秀俊先生

昨日(6月29日)産経新聞を開いて驚きました。同紙「正論」の執筆者のお一人である加藤秀俊先生が「地方版漢字審議会のすすめ」の中で「碍」の問題にも触れておられました。以下にWEB記事が掲載されています。
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http://sankei.jp.msn.com:80/politics/local/090629/lcl0906290322000-n1.htm


加藤先生とはその昔若干のご縁がありました。伊藤忠商事・CRC総合研究所(現伊藤忠テクノソリューションズ)勤務時代をつうじてのボス、高原友生氏の著書「悲しき帝国陸軍」の出版記念会の席で高原さんに「君の先輩(大学)だよ」と紹介を受けました。加藤先生は出版記念会のメインスピーカーを務められました。ご両者とも陸幼→陸士の間柄でした。


時は移り数年前、偶然にも加藤先生主宰の「電子会議室」でめぐりあい「碍」についても愚見を述べたことがありました。よくぞ覚えていただいていたものと感激しきりです。同時にこのような便利なツールを発明したビルゲイツ氏を改めて尊敬しなおしているところです。


さて、「碍」の問題です。「碍」とマイクロソフト社については先にふれましたが、その後、同社のCTO(最高技術責任者)加冶佐さんよりメールをちょうだいしマイクロソフト社として文化庁あてに意見書を出された(パブコメへの応募)ことを知りました。外資系なのにこのような問題意識をもち直ちにアクションをとられていることに対し敬意を表します。


問題意識といえば視覚障碍者読書支援協会(東京都大田区)の前会長U氏は既に20年前に「障害」の表記は不当として協会名を「障碍者」に変更され今日に至っている由、現会長のY氏よりメールをちょうだいしています。これまで日本の障碍者福祉は身体障碍を中心に進んできた経緯があり身体障碍の分野は既に世界的にもトップのレベルにあると思っていましたが特にソフト(意識)の面では未だ問題が残っているようです。


本日、芦障連(芦屋市の3障碍合同の団体)として「障碍者権利条約勉強会」を7月25日に開催することを決めました。私の独断でチラシは「障碍者権利条約」と表記することにしました。「障害者権利条約」は未だ仮訳の段階であることと加藤先生に「自信があればどしどし使用すること」とのアドバイスをちょうだいしているからです。