tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」をめぐる議論(1)

予定よりすこしおくれて文化庁は11月25日に「改訂常用漢字表試案への意見(パブリックコメント)」の募集を開始しました。〆切は12月24日とのことです。この試案に「碍」は含まれておりませんので含めてほしいとの意見書を再提出したところです。

本年3月に第一次パブコメが実施され、集計結果を朝日新聞の白石明彦編集委員がおおきな活字で「碍と書きたい」と報道され、これを契機に市井で活発な議論がわきおこりました。特に直後の漢字マニアのネットは「おまつり」状態だったようです。

6月には加藤秀俊先生が産経「正論」で「障害者」の「害」の不当性を指摘されその後も各紙がオピニオン欄や読者の声として関連記事が掲載されたことから全国のおおくの障碍関係団体のあつまりでこの表記問題が議題として採用されています。

現に「碍」を検索すると本年3月時点では10万件未満であったものが584万件ヒットします。(11月30日現在YAHOO)ことほど左様に使用されることばは流動的であり常用漢字を改訂するにあたっては使用実績よりも将来に向っての潜在的需要を予測すべきであるとかんがえます。

「障碍に関する正しい知識の普及・啓発」を目指している我々としては議論されること自体がその目的の達成に資するものであり、問題の提起をしてよかったと感じているところです。