「碍」と朝日夕刊(2)
本年8月初頭、突然に朝日新聞の文化部白石明彦編集委員よりメールをいただきました。友人のすすめもあって5月よりブログを開設し日記形式で「碍」についていくつかの小稿を発信していたのがめにとまったようです。
カメラマンを帯同しての東京から芦屋への取材ということでなにかおみやげをと考え障碍当事者である長男とのツーショットをおもいつきました。
なにしろ朝日の全国版ということで、当初長男は中・高・大の同級生への病気の開示となるので躊躇しましたが最終的には父親の意図に賛同してくれ実現した次第です。
過去10年の家族会活動をとおして感じたことですが、どうも精神疾患の分野は日本の男性知識層にとって苦手のようです。家族会会員の構成をみても8割以上を母親など家事をになっている女性がしめているのが現状です。
きちんとした「声」が国にとどきにくい理由もこのへんにあるのではないでしょうか。同時に「声」を受取る国がわの関心や勉強・理解不足も相互に作用してわがくにの精神保健福祉のおくれを惹起しているとおもわれます。「みんなげんき倶楽部」はそのあたりをすこしても補完できればとねがっています。
統合失調症の息子とその父親のツーショットがぼかしなしに実名で一般紙に掲載されたのはおそらく日本でははじめてではないかとおもいます。ちょっぴりジェンナーの心境をあじわいました。国がめざしている「国民の意識の変革」にすこしでもおやくにたてればと念じています。
わたくしのおもいをかぎられた字数のなかで完璧に表現していただいた筆者に敬意と謝意を表します。
あわせておなじ記事のなかで全体をもりあげていただいた立命館大学の當山日出夫先生とマイクロソフト社の最高技術責任者の加治佐俊一さんにもお礼をもうしのべます。