tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」とみんなげんき倶楽部(5)

今日の朝日新聞は社説で「障がい者制度改革推進本部」の新設に関連して障碍者権利条約の早期批准や障碍者施策の今後の展開について期待感を示しています。既に知人より本部の名前は「障がい者」とまぜがきになっているのに本文のほうはすべて「害」が使用されておりおかしいとの指摘をうけ解説したところです。


まぜがきについては、これまでにも「違和感がある」「不自然だ」「気味が悪い」「日本語として美しくない」「障碍者に配慮したつもりで実は馬鹿にしている」「小手先のごまかしではないか」といった不評・苦情のみが届いています。賛成の声は皆無なのに
どうしてこうなったのかと不思議におもっているところです。


障碍者」の表記につき東京都の障害者施策推進本部に照会したところ「まだ『障害者』と表記しています。都民以外からの意見も歓迎ですので『都民の声』のほうにだしていただければ知事にとどけます」とのことでしたので本日意見書を提出しました。


以下にその全文を掲載します。



                           2009年12月21日
東京都知事
石原 慎太郎 様


みんなげんき倶楽部 代表幹事 柏木 彰


拝啓 貴都ますますご隆昌の段、お喜び申し上げます。


        「しょうがいしゃ」の表記について


貴都にては障碍者福祉の向上に日々積極的に取組んでおられることに対し敬意を表します。


「しょうがいしゃ」の表記につき貴都にては国同様「障害者」を使用しておられますが、戦後の当用漢字制定以前に使用されていた「障碍者」表記に変更されることをお薦めします。


ご高承のごとく現在、文化庁常用漢字の見直し作業中であり幣みんなげんき倶楽部は「碍」の常用漢字への追加を提案しているところです。


提案の根拠ならびに背景については添付の12月3日付、朝日新聞夕刊に掲載された記事(「障碍」の文字 社会変える)をご参照いただきたく存じます。記事中の豊田徳治郎と當山日出夫は幣倶楽部の会員です。


鳩山首相は12月15日の全閣僚を集めた「障がい者制度改革推進本部」の初会合で「新政権下で障害者の表記を見直す」と発言しています。


「障害者」の代替表記としては「障がい者」「障碍者」「チャレンジド」の3案がありますが「障がい者」とするまぜがきには違和感をもつ人が多く、「わが国古来の漢字文化を破壊するもの(市村浩一郎衆院議員)」との意見もあります。「チャレンジド」を採用した場合、「障害者権利条約」(外務省仮訳)を「チャレンジド権利条約」としていいものかどうか同じ漢字圏の中国・韓国との関連を考慮すれば疑念のあるところです。


よって幣倶楽部としては代替表記として「障碍者」をお薦めする次第です。



なお幣倶楽部では「精神障害者」の代替呼称として「心的障碍者」をとの意見もでており、現に兵庫県芦屋市では芦屋市社会福祉協議会がこれを正式に採用し山中健芦屋市長も公の場で「心的障碍者」を使用中であることを申し添えます。


【みんなげんき倶楽部の概要】

遅れている日本の精神保健福祉の増進を目指す良識者のグループ
現在の構成メンバーは11名

① 2009年11月20日創立の任意団体
② 代表幹事:柏木 彰(カシワギ アキラ)