「碍」と壱岐日々新聞社
西から朗報です。玄界灘に浮かぶ離島、壱岐市の壱岐日々新聞社が従来の「障害者」の表記を「障碍者」に改めると発表しました。
さっそく12月11日付の同紙の紙面にその理由も含め記載しています。曰く「(がい)は本来漢字の音読みであり、漢字があって生れたことば。その漢字がわからないようにするのは日本語のただしい法則からはずれる。安易な平仮名化は日本語を狭める」と。
壱岐・對馬は朝鮮半島と日本の中間に位置し、古来両国交流の中継地として文化の交流面でも重要な役割をはたしてきました。したがい漢字へのこだわりもより大きなものがあるでしょう。
これから議論される表記が「障碍者」に決定した場合は「2004年に(障がい者)とのまぜがきをあえて実施し問題提起をしたのが東京都多摩市であり2009年になって壱岐で戦後はじめて「障碍者」の表記が新聞紙上で使用された」と記録されるでしょう。
人口3万人の壱岐市には新聞社が三つもありしのぎを削っているようです。壱岐日々新聞は発行部数3000部で社長を含めてスタッフは5名。その中のお一人が重度の身体障碍者ながらチーフとして頑張っておられるとのことです。障碍者雇用率20%ですから国の法定雇用率である1.8%を大幅に上回っています。
小さな新聞社発の大きなニュースです。