tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と大阪府  「みんなげんき倶楽部」(6)

みんなげんき倶楽部より大阪府あてに提出した意見書に対し道井忠男障がい福祉室長より回答がありましたので以下に全文を掲載します。大阪府としても「障碍者表記問題」は関心事であり中央の動向を注視しておられる様子です。大阪府には丁寧・的確に対応していただいたことを付言します。


みんなげんき倶楽部
代表幹事 柏木 彰 様

このたびは、「しょうがいしゃ」の表記につきまして、貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。

ご承知のとおり、大阪府では、「障害」の「害」の字の表記については、平成20年4月から、府が作成する文書等において法令等できない部分を除き、できるところからひらがなで表記することとしています。

この表記の変更を検討する際には、障がい当事者団体や学識経験者からご意見をお伺いしました。「特にこだわっていない」「障害者という言葉の響きはとても苦しい。ベターであるという意味でひらがな表記をお願いしたい」「障の字はさわりと読めるため、すべてひらがなにしないとおかしい。状態を示しているだけではないか」「別に言葉を変えても意味がないが、ひらがなの方がまだまし」「施策の推進の方が大事」など、様々なご意見をいただきました。

以上のご意見や、公用文における漢字使用については、常用漢字によることとされていることを踏まえ、「障害」の「害」の字については、「ひらがな表記」の取扱いとしたところです。

今後は、国が12月8日に設置した障がい者制度改革推進本部で、法令等における「障害」の表記のあり方を検討することとしており、その動向を注視してまいりたいと考えております。

また、本府といたしましては、これまで、障がい者が安心してサービスを受け、普通に暮らすことができるよう、種々の支援策を講じてまいりました。今後とも、障がい当事者の方々をはじめ、関係者のご意見を踏まえ、障がい者施策の効果的な推進に努めてまいる所存ですので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。 

これから本格的に寒くなってまいりますが、お体にはどうぞご自愛ください。代表幹事様はじめ、会員皆様方の今後ますますのご活躍をお祈りします。

平成21年12月28日

大阪府福祉部障がい福祉室長
 道井 忠男