tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と第10回推進会議-6

本日開かれた第10回推進会議の録画を只今観終えたところです。末尾のほうで2回目の「障害」の表記に関する議論があり、内閣府よりのその後の経過説明に続き佐藤久夫委員(日本社会事業大学教授)と中西由起子委員(アジア・デイスアビリテイ・インステイテート代表)のお二人より「碍」を改定常用漢字表に追加するよう文科省に要望しようとの意見が出されました。本件は東室長も加わって事前に協議されたようです。これまでの経緯からして「日本にも良識者が残っていたな」というのが正直な感想でほっとしているところです。


佐藤先生の「障碍者権利条約」の批准時(2年後)を目処に皆で議論しようという呼びかけにも賛成です。それまでには皆さん「障碍者権利条約」が国際条約であり同じ漢字圏の諸国がどのように表記しているかについても周知がはかられることでしょう。「害」と「碍」の語源についても理解が進み「碍」のほうがより悪い意味を持つなどといった暴論も霧散することと思います。


それにしてもIT時代に対応して常用漢字を見直そうとしているのに12世紀の今昔物語を引っ張り出してきて「碍には悪魔・怨霊などが邪魔をする」という意味もあったので「害」より「碍」のほうがマイナスだとの文科省の見解は理解に苦しみます。もっと将来を見据えた議論が必要ではないでしょうか。


明日の新聞はどのように報じるのでしょうか。それとも無視されてしまうかも。