tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と国民意見

内閣府障がい者制度改革推進本部)は9月10日〜30日の間、内閣府のホームページ上で「しょうがい」の表記について国民の意見を募集しました。


公募の結果の詳細は近日中に内閣府より公表されると思いますが、仄聞したところによればネット限定で、しかも短期間という手法にもかかわらず多数の国民の関心を集めた模様で意見の総数は六百余通に達した様子です。


その総数の実に四割が「障碍」の表記を支持する意見だった模様です。「碍」の字は常用漢字外で、極めて馴染みの薄い字であるにもかかわらずこのように多数の支持を集めたことは注目に値すると思います。

他方、「障害」表記も同等の四割の支持があった様子ですが、ウ冠の「害」は長年に亘って使用され定着していますので当然と言えば当然でしょう。


「害」はイメージが悪いとして全国に普及しつつある交ぜがきの「障がい」は不評で支持意見は一割にとどまった模様。残りの一割は矢張り「害」を嫌ってか「障碍」「障害」以外の全く新規の表記などであった様子です。


「障害」の表記を支持する意見の中には必ずしも積極的支持ではなく交ぜがきは嫌だが「障碍」も馴染みがないという理由でやむをえず定着している「障害」を選択した人も多く含まれている模様です。


従い国民意見の六割が「害」を嫌い「障害」以外の表記を支持していることになります。「障害」表記の支持者も「碍」が常用漢字に追加され「碍」の正しい意味の理解が進めば、殆どが「障碍」支持に移行するものと推定されます。


以上の割合が事実とすれば国民の大半は「障害」の表記を否定していることになります。矢張り「人を殺める」という意味を持つ
「害」の字を人に対して使用し「障害者」と表記することの誤り、理不尽さを国民が理解しつつあるということでしょう。


「碍」の字が常用漢字に追加され学校でも教えるようになれば「障碍」表記が一般化することは間違いありません。子供達に「障碍物競争」と教えようではありませんか。「碍」の字を常用漢字に追加して一体誰が不利益を蒙るというのでしょうか。