tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」とMr.X

延長戦へ突入するにあたり、どうしてもMr.Xのことを書いておかなければなりません。

X氏は首都圏在住で昨年6月に弊ブログにハンドルネームでコメントを頂戴したのが最初の出会い?でした。「碍」の字について造詣が深く、折に触れて貴重な情報やアドバイスをいただきました。「碍」の字を何としても常用漢字に追加しようという点で同じ志を持つ同志とも言える存在です。

今年2月にある会合でお目にかかる機会があり、それ以降は実名でメール交換をしていますが先方の立場もあって対外的には匿名でご紹介することをお約束しています。

そのMR.Xより第2ラウンド開始にあたり貴重な情報の提供を受けました。以下に転載し謝意を表します。


今まで指摘されていない論点だと思うのですが新たに「害」は評価に直結する字なので人に対して使うべきではないと言う主張を加えるべきではないでしょうか。「善」と「悪」、或いは「優」と「劣」の組み合わせと同様「害」は「益」の対義となる字です。大辞泉には以下のように解説されています。

えき【益】

1 役に立つこと。ためになること。「世の中に―をもたらす活動」⇔害。
2 利益。もうけ。「多くの―をもたらす」

がい【害】

悪い結果や影響を及ぼす物事。「健康に―がある」「農作物に―を及ぼす」⇔益。

そのうえで「碍」はこのようなプラスとマイナスの対義となる意味を持つ字ではないことを強調すべきです。


以上がMr.Xの提言ですが、これまで「害」には「人を殺める」の意があるので「障害者」と人に対して使用するのは不適当と主張してきた筆者としては、これで新たな論拠を得たことになります。