tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「障碍」と「傷害」

「障碍」と「傷害」はどちらも「ショウガイ」と読みますが意味は全く異なります。英訳すると「障碍」はobstacleであり「傷害」はinjuryです。このように「読み」は同じでも意味が異なる場合は漢字の表記で両者をはっきりと区別してはどうかと考える次第です。即ちobstacle(障り)の意味の場合は「障害」ではなく「障碍」の表記に統一してはという提言です。


医学用語とされる「脳障害」や「胃腸障害」「機能障害」なども、それぞれの部所の「不具合・支障」と解釈すれば「脳障碍」「胃腸障碍」「機能障碍」と表記して何等差し支えがないように思うのですが。現に私が所属する社会福祉法人芦屋メンタルサポートセンターの寺内嘉一理事長(精神科医師・医学博士)も全て「障碍」表記とすることで何等問題ないとの意見です。医学用語は「○○障害」表記を使用すべきという意見があれば、その合理的根拠を伺いたいと思っております。


「碍」が常用漢字に追加されれば、医学分野でも「障碍」表記が普及するものと予想され、「障碍」と「傷害」の区別が明確になっていくものと思われます。「害」を含む熟語は「無害」以外は殆どがネガテイブな意味をもっており、好ましくない表記の使用を極力避けることにより、より美しい日本語にしたいものです。