tokujirouの日記

古来バリアーは「障碍」と表記されました。江戸末期に「障害」が造語されましたが終戦まで人に対して「害」がつかわれることはありませんでした。「障害者」は誤表記です。「碍」の字を常用漢字に加えて「障碍者」に正常化を急ぎましょう。漢字文化圏では「障碍」が常識です。

冊子『碍の字を常用漢字に』をPDFにて配布いたします。(複製・配布歓迎します) https://bit.ly/2OIP0nX

「碍」と「こころの健康基本法」

昨日(6月6日)集会に出席のため上京しました。集会の名称は《「こころの健康基本法」の法制化を求める国会請願署名72万筆提出集会》という長い名前の会です。主催者はこれまた長い名前の《こころの健康基本法の法制化を求める市民の会》です。この市民の会…

「碍」と赤松正雄衆院議員による質問主意書の提出

赤松正雄衆院議員は姫路市生まれの公明党の兵庫県本部代表です。自公政権では厚生労働副大臣を務められました。公明新聞の記者経験があり、かねてより「碍」には関心をお持ちでした。今回、季刊誌「障害者問題研究」に掲載された論文をお届けしたことがきっ…

「碍」ふたたび

日記を再開します。最後に書いたのが2011年2月6日ですから1年と3ヶ月ぶりになります。中断の理由は特にありません。しいて言えば「なんとなく」ということでしょうか。「碍」への想いが失せたわけでもなく、ネタが切れたということでもありません。確かに新…

「碍」と推進会議の第2次意見

障がい者制度改革推進会議は昨年の12月17日に「障害者制度改革の推進のための第2次意見」を確定し公表しました。その第2次意見の中の「障碍の表記」に関する部分を以下に記載します。 Ⅱ.「障害」の表記 (P68〜70)(推進会議の問題認識)【作業チームの設置…

「碍」と佐藤久夫先生

佐藤久夫先生は日本社会事業大学の教授です。日本障害者協議会(JD)の理事でもあります。内閣府の障がい者制度改革推進会議の24名の正委員の1人であることはみなさんご存知のとうりです。同推進会議の総合福祉部会の部会長も勤めておられます。文科省(国…

「碍」と地域フォーラムin Kobe

1月22日に神戸ポートアイランドのファッションマートで東京より推進会議の東室長と藤井議長代理を迎えて障碍者制度改革地域フォーラムin Kobeが開催されました。主として兵庫県下の障碍関係42団体から700名超の参加があり盛会でした。指定発言者8名中の1人,Y…

「碍」と東俊裕室長

東俊裕氏は熊本市出身の弁護士さんで、障碍者権利条約の関係で国連でも活躍され、推進会議の創設と同時に内閣府の障がい者制度改革推進本部の室長に就任されました。9月のヒアリングで上京の折、推進室でお目にかかりご挨拶しましたが、筆者と同郷ということ…

「碍」告示後1字追加への一歩

12月6日、新常用漢字告示後の初の「推進会議」で「碍の字の常用漢字への追加を検討すべきである」との文言を第2次意見書に盛り込むことが合意されました。 佐藤久夫委員(総合福祉部会長・日本社会事業大学教授)のご発言を受けて藤井克徳議長代理が皆さんに…

「碍」とMr.X

延長戦へ突入するにあたり、どうしてもMr.Xのことを書いておかなければなりません。X氏は首都圏在住で昨年6月に弊ブログにハンドルネームでコメントを頂戴したのが最初の出会い?でした。「碍」の字について造詣が深く、折に触れて貴重な情報やアドバイスを…

「碍」第2ラウンドスタート

改定常用漢字表が6月7日の答申どうり「碍」を追加しない形で11月24日に閣議決定され11月30日に告示されたことで第1ラウンドは終了しました。196字もの多くの漢字が追加されたのに、国民の関心も高く要望も多かった「碍」の1字が「なぜ」という無念さは残りま…

「碍」改定常用漢字表への追加ならず

29年ぶりに改定された新常用漢字は11月24日に閣議決定され、本日11月30日に官報にて告示されました。遂に「碍」の字の改定常用漢字表への追加は見送られました。10年前に現行の「障害」の表記に疑問を持ち、常用漢字が見直されるらしいとの情報を得てから5年…

「碍」と検討チームの報告

障がい者制度改革推進本部は8月に法令などの「しょうがい」の表記を検討するため(「障害」の表記に関する作業チーム)を設置し、関係者、有識者10名からのヒアリングを実施するとともに、広く国民の意見を募集するなどして意見を取り纏め11月22日の推進会議…

「碍」と内閣府(推進本部)の基本姿勢

「碍」の常用漢字への追加をめぐっては、文科省の手を離れて内閣府へ移管されたことにより、ひょっとして明るい展望が期待できるのではと思われましたが、文科省以上に追加に否定的な空気が漂っていると感じています。 「碍」の字がなぜこれほどまでにお役人…

「碍」と国民意見

内閣府(障がい者制度改革推進本部)は9月10日〜30日の間、内閣府のホームページ上で「しょうがい」の表記について国民の意見を募集しました。 公募の結果の詳細は近日中に内閣府より公表されると思いますが、仄聞したところによればネット限定で、しかも短…

「碍」と「害」は同義語か?

「しょうがい」の表記について文科省からバトンを渡された内閣府(障がい者制度改革推進本部)は近々コメントの発信を求められています。 10月19日の日経報道によれば、文化庁の氏原主任調査官は「(碍)については、告示の前後にかかわらず追加される可能性…

「碍」とDPI日本会議

DPI日本会議は Japan National Assembly of Disabled Peoples`International の略称で国際的NGOであるDPIの日本法人(NPO)です。所属団体は全国組織が10団体、地方組織が62団体で日本を代表する障碍者団体です。障がい者制度改革推進会議の尾上…

「碍」の七不思議

「碍」の1字の改定常用漢字表への追加をめぐっては私には理解のできない不思議なことが多々あります。これまでに書いたもののおさらいを兼ねてまとめてみました。 その1. 29年ぶりに常用漢字が改定されることになり、この改定に国民の意見を反映させようと国…

「碍」と国会

「ショウガイ」の表記及び「碍」の字の常用漢字への追加問題が国会でも度々採り上げられていることは既に書いてきましたが、このへんで一度まとめておきたいと思います。 最初は3年前の平成19年8月7日に当時野党であった民主党の川内博史衆院議員が「質問主…

「碍」とポッダム宣言

ベルリン郊外のポッダムでいわゆる「ポッダム宣言」が発せられて65年が経過しています。この宣言と「碍」とが関係あろうとは夢にも思っていませんでした。 産経新聞の康本昭赫記者(橋本大阪府知事担当で10月1日付で総理官邸担当に転出)よりの電話で宣言の…

「碍」と松崎哲久衆院議員

松崎哲久衆院議員(民主党)は文部科学委員会の理事です。 去る9月8日の文部科学委員会で松崎理事は「碍」の字の常用漢字への追加を要望するとの立場で質問をされました。「碍」が国会で話題になったのは今年4月21日の馳浩衆院議員(自民党)に続いて本年2回…

「碍」と内閣府ヒヤリング

改定常用漢字につき文化審議会は去る6月7日に川端文科相あてに答申しましたが、答申にあたり「碍」の字の追加は見送りとなりました。但し内閣府に設置されている「障がい者制度改革推進本部」の意向を尊重して再検討するという付帯条件がついています。 これ…

「碍」と「害」の混在に関するHypothesis(仮説)

戦前の日本では「障礙」「障碍」と「障害」が混在していました。どうして日本だけでこのような混在現象が生じたのかにつき以下の仮説を立ててみました。 「礙」の文字は仏教用語の「障礙」として仏教公伝と共に日本に渡来したと思われます。北印度で生まれた…

「碍」と内閣府の意見募集

内閣府は「障害」の表記についての意見をネットで募集しています。表記の問題を提起して10年ようやくここまで来たかというのが正直な実感です。 ↓ https://form.cao.go.jp/shougai/opinion-0004.html この意見募集について気になる点を書いてみます。 (募集…

「碍」と東京都馬術連盟

終戦記念日は何回目でも厳粛なものです。 東京の知人より以下のようなメールが届きましたので転載します。戦前の「障碍」表記が今もしぶとく生き残っている例の一つでしょう。 豊田 様先日、乗馬用の鞍に「障碍鞍」と呼ばれる種類が存在することを知り、馬術…

「碍」の文部省による書き換え指導

東京在住の知人に教えてもらったのですが、過去に文部省は「障碍」を「障害」と書き換えるようよう指導した事実があるとのこと。具体的には1956年(昭和31年)に国語審議会は「同音の漢字による書きかえについて」という文書を発表しています。 その文書の冒…

「碍」と「こころの健康政策構想会議提言報告会in芦屋」

遅れている日本の精神保健医療の改革を目指して、長妻厚労相の示唆の下、4月3日に東京の松沢病院で「こころの健康政策構想会議」が発足しました。高水準にある自殺率など「国民のこころの健康の危機」の打開策を国に提言すべく同じ志を持つ90名超の委員が手…

「碍」と障碍表記検討チーム

公用語としての「しょうがい」をどう表記するのが妥当かを検討するため、内閣府に設置されている「障がい者制度改革推進会議」の中に「障がい表記検討チーム」が設けられ、その第1回会議が8月9日に開催されました。検討チームのメンバーは全員、推進会議の委…

「碍」−中間まとめ

文化審議会は6月7日に川端達夫文科相あてに「改定常用漢字」の答申を実施しました。残念ながら「碍」は追加字種196字の中に含まれませんでしたが、私の主張が否定されたわけではなく、諸般の事情により「保留」されただけで、未だ可能性は充分残されていると…

「碍」と推進会議第1次意見

推進会議は本年1月12日の第1回会議以降ほぼ毎週開催され6月7日の第14回会議では第1次意見のとりまとめが行われました。委員の皆様には毎回4時間の長丁場の会議に加え、その準備も含めると膨大なエネルギーを投下されたことになり深甚の敬意を表します。 「障…

「碍」と「害」−日本の場合

日本の辞書で「碍」と「害」がどのように扱われているかを調べてみました。 偶々芦屋市立図書館で見た漢字字源辞典(山田勝美氏ー中国哲学、上智大、進藤英幸氏ー中国文学、明治大の編著、初版1995年7月20日 角川書店)には以下のように記述されていました。…